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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第106話

くるみ山菜すし

大ちゃん、飯山線の積雪最高記録、7m85cm! すごいね。

森宮野原駅のことかい?
昭和20年だから今から64年も前のことだけどね。
それが日本の積雪レコードさ。

菜々 : つまり、それ以降、64年間、記録更新されてないの?
大介 : そういうこと。地球の温暖化によって降雪量そのものが減っているからね。
氷河期でも来ないと無理じゃないかな?
菜々 : うーん、7m85cmの雪か。見てみたかったなあ。
大介 : でも、今も森宮野原は豪雪地帯。一晩で1m近く降る日もあるし、
2~3mは珍しくないから、豪雪は味わえるよ。ところで菜々ちゃん、
普通の日本家屋の2階の窓の高さ、どのくらいあるか知ってる?
菜々 : うーん、8m?
大介 : ブッブー! 正解は3~4m。つまり、2~3mの積雪でも2階の窓から
出入りしなければならないってことは、7m85cmは、2階建ての家なら
完全に雪に埋もれるというわけさ。
菜々 : ひえー! 7m85cmもいらないわ。
大介 : ハッハッハ。
菜々 : ところで、飯山線には駅弁売ってる駅はないの?
大介 : 残念ながら。飯山線はローカル線だからね。でも、飯山線に近い駅弁駅としては、
長野、長岡、越後湯沢などがあるから、そこで仕入れて飯山線で食べるのが、
いいんでないかい?
菜々 : そこで大ちゃんのお薦めが、長岡駅の「にしんかずのこさけいくら」なのね。
大介 : まず、ネーミングがいいじゃない!
菜々 : うん。平仮名だけで12文字もあるのに、一口で言えちゃうものね。
大介 : ニシンと数の子、サケとイクラ。一つの駅弁で、二つの親子丼、
4つの味覚が楽しめるのもいいよね。
菜々 : W親子丼の駅弁ね。
大介 : それだけじゃないよ。長岡はコメどころ新潟県のほぼ中央に位置するだけに、
美味しいコシヒカリの集散地でもある。
菜々 : つまり、お米が美味しい!
大介 : ピンポン! そしてもう一声!
菜々 : お米が美味しいと、お酒も旨い!!!
大介 : ピンポン、ピンポン、ピンポーン! ということで、長岡駅あるいは、長野駅、
越後湯沢駅にて、好みの駅弁、それもお酒の肴にもなりそうな駅弁と、
地元のカップ酒を仕入れて、飯山線に乗る。
菜々 : 大ちゃんの場合は、「にしんかずのこさけいくら」と「越乃寒梅」かな、「雪中梅」かな?
大介 : んうん。そして、飯山線の雪を見ながら雪見酒! 肴はもちろん、
「鰊、数の子、酒、いくら?」
菜々 : あれれ、大ちゃん、酔っちゃた。
大介 : ウィ!