おかげさまで発売20周年『駅すぱあと』
HOME トリビア of 「駅すぱあと」 「駅すぱあと」&鉄道の歴史 20周年アラカルト 「駅すぱあと」体験記
「駅すぱあと」体験記
永い眠りから覚めた、初期「駅すぱあと」
   
2008年2月某日。東京・高円寺のヴァル研究所本社。今回、木村さんをお招きするにあたり、せっかくなら木村さんがメディアに登場する際、いつも着用している「赤制服」で体験していただけたら・・・そう考えて事前にお願いしました。が!ヴァル研究所の会議室は総じて廊下側がすりガラス。こ、これではさすがに着替えをお願いできない・・・。その旨をお伝えしたら「大丈夫です」とのこと。当日、コートの下に「赤制服」を着込んで来てくれました。わざわざすいません、と言うと、

「気にしないでください!私服ですから(笑)」と頼もしい一言。恐縮です。

お迎えするは、品質管理部 品質管理チームの二人。今回、初期「駅すぱあと」の使い方指南役を務める設楽 巧と、目には目を、歯には歯を、“鉄”には“鉄”をということで、当社で一、二を競う(?)ほど鉄道に詳しい川口裕子がナビゲートします。くしくも“W裕子”の実現です。念のため申し上げておきますと、“鉄”とは鉄道ファンの略称。とりわけ女性の鉄道ファンのことは“鉄子”と呼ばれます。ひとえに鉄道ファンといっても、実際に「乗る」行為が好きな“乗り鉄”、写真撮影が好きな“撮り鉄”とさまざまですが、その話は追ってのちほど。

まずは社内の開発ルームをご覧いただこうとご案内。
ズラリと並ぶパソコン、うず高く積まれた資料類。その資料の山から木村さん、「交通新聞(交通新聞社)」に注目。

「私も交通新聞、取らないとダメかなぁ・・・」
「神保町の書泉グランデで売ってますよ」


と、あまり街中では耳にすることのない会話をスタッフと繰り広げる木村さん。天真爛漫な木村さんについスタッフ達も和みます。さて、ひととおり見学いただいた後、さっそく本日の本題、「駅すぱあと」体験に臨んでいただきます。

会議室に用意された2台のパソコン。木村さんは画面を覗き込むやいなや、

「あ、DOSだッ!懐かしい!
 私、以前はSE(システムエンジニア)だったんですよ」


と、またまた頼もしい一言。DOSとはWindowsが登場する前に普及していたOS、「MS-DOS」のこと。それではさっそく「駅すぱあと首都圏版(MS-DOS版)」から使ってもらうことに・・・ん?あれ?MS-DOSが反応しません。駅名を入力しても「辞書にありません」とナポレオンのような返答。さっきまで正常に動いていたのですが・・・。否応なしに脂汗が吹き出てくる当社設楽。悪戦苦闘する姿に「がんばって!」とエールを送ってくれる木村さん。困りながらも応援されてちょっと嬉しそうなのが気になります。木村さんいわく、

「・・・たぶん私が触ったせいです。私、以前SEだった頃も
 “木村が触るとパソコンが壊れる”っていわれていたんです」


とかばってくれました。

が、動かない・・・。そこで気を取り直して、1998年にリリースされた「駅すぱあと全国版(MS-DOS版)」を使ってもらうことに。

ホッ、こちらは正常に動きます。
さぁお待たせしました!ご自由にお使いください。

「じゃあ高円寺から出発して・・・
 『蛸島駅』はあるかな・・・
 あ、あった!!あ、七尾線だ!のと鉄道だ!」


蛸島駅は、かつて能登半島を走っていた、のと鉄道能登線の終着駅。2005年に廃止となりました。廃線になった路線、そして新たに生まれる路線。旧「駅すぱあと」は鉄道の移り変わりをそのまま物語ります。

「名古屋経由の探索結果もありますね・・・
 あっ!サンダバだ!この頃からあったんだ」


ん?と思って画面を覗きこむと、なるほど、サンダバとは特急サンダーバードのことですね(笑)。
その後も経路探索に興じる木村さん。くりでん(くりはら田園鉄道線)、神岡鉄道など、今は無き懐かしい名前が相次いで登場。さらに木村さんは名古屋出身ということで、

「わりと最近なんですが、ピーチライナー(桃花台線)、なくなっちゃったんですよ。
 名前が素敵だったのに。何駅で検索すれば出てくるかな?」


すかさず当社川口、「桃花台センター駅ですね」と即答。その素早さに木村さん「すごいすごい、鉄子さんだ!」と感動。その後、名古屋鉄道のモンキーパーク・モノレール線が今年12月に廃止となる話になりました。そして、「一度辿ってみたい路線」として木村さんが入力したのは、四国の半家(はげ)駅から北海道の増毛(ましけ)駅まで。「もし髪に悩んでいる方がいれば、一緒に旅をしたいんですよ」とのこと。ナイスアイデアです。路線を逆に辿らないように注意しないといけませんね。
     
木村さんも負けた!?運賃の分割計算機能
   
さて、お次は2007年12月にリリースされた
「駅すぱあと」を使っていただきます。

「MS−DOSの頃と比べると、
 路線図があるし見やすいですね!」


路線図はWindows95版「駅すぱあと」になってから導入された機能。駅名がわからなくても路線図をサクサクと動かして、駅を指定して探索することができます。さっそく木村さん、北海道の稚内駅と鹿児島県の枕崎駅で経路探索。日本縦断の旅です。

「青春18きっぷを使いたいので、
 在来線のみのルートを調べますね。
 飛行機と新幹線、高速バスを
 “極力利用しない”に設定して・・・」


「あ、青春18きっぷなら特急も“極力利用しない”に設定しないとですね。“白鳥”乗れなくなりますけど」と当社川口。「あ、白鳥は乗りたいなぁ」と木村さん。木村さんいわく、やはり鉄道に詳しい女性に巡り合う機会は稀有らしく、先程から話に華が咲きっぱなしです。

次に木村さんが着目したのは運賃。

「『駅すぱあと』を使う時、よく運賃を調べるんですよ。
 東京駅から横浜駅に移動する際も、蒲田駅で一旦降りると30円安く済むんですよね。
 『駅すぱあと』でこういう使い方しているのって私だけですかね?」


よくぞ、その話を振っていただきました!「駅すぱあと」には運賃の分割計算機能があるので、ボタンひとつで一旦どこで下車すると安いか、一括購入した場合との差額はいくらになるかがわかります。

じつは「駅すぱあと」が最初に脚光を浴びたのも、この機能によるものでした。1枚の定期を買うより、途中駅までの定期を2枚買ったほうが安く済むことがあります。

ルートを調べるというより経費削減のツールとして「駅すぱあと」は使われていたんです。駅間によってはかなり定期の価格に差が出ますよ。

「八王子駅〜田町駅だと・・・
 あっ!八王子駅〜新宿駅と、
 新宿駅〜田町駅の定期2枚買うほうが、
 半年で29,290円も安い!
 この機能、すごい!負けました!」

現在、「駅すぱあと」では「2分割」の計算機能のみですが、切符を3枚買う「3分割」だとさらに安くなることがあります。そこで木村さんに、ぜひ3分割がオトクになる路線を見つけてください、とお願いしておきました(笑)。

その後、旧「駅すぱあと」には無かった機能として二酸化炭素排出量の算出機能を紹介。これは木村さんもご存知なかったようで、改めて鉄道が“エコ”であることを感じてもらえました。そして木村さんならではのご質問が、

「電車と気動車だと排出量は違うんですか?」

現在は国土交通省の掲示した交通手段ごとの排出量を元に「バス」「飛行機」「船」「鉄道」といったくくりで、工程の排出量を算出しています。よって、電車と気動車も同じくくりになっています。しかし当社川口が「気動車ですと・・・」といいながらすぐさま路線図から関東鉄道の経路を調べ始めたことに、またもや木村さんは感動。そして、

「川口さんは、“何鉄”さんですか?」

「しいていえば“音鉄”です」
「ジョイント音とか走行音とかいろいろありますよね。
 209系電車とE231系電車の音の違いとかは・・・」

「あ、全然違う音ですね」

といった会話から、お互いの携帯ストラップの見せっこへ・・・。
女性の携帯電話を二つ並べてこうなる機会はめったにないと思います。
そんなこんなで、あっという間の2時間が過ぎていきました。
最後に、新旧「駅すぱあと」を使っていただいた感想を木村さんにいただきました。

「新旧使ってみて、もちろん最新版の使いやすさ、見やすさは凄いの一言です!
 でも、以前のバージョンも見やすいですし、その時代にあっては画期的だったと思います。
 鉄道は路線が増えたり無くなったりしますし、頻繁にダイヤも変わりますよね。
 普段なにげなく使っていますけど、その対応はものすごく大変だと思います。
 その対応を、今日ここにいるたくさんの方が一所懸命やって出来てるんだな、と実感しました!」


木村さん、本日はどうもありがとうございました。
これからも鉄道ファンの方をはじめ、皆さんに愛される「駅すぱあと」作りを目指します!
     
 
木村裕子(きむら・ゆうこ)
好きな車両は「383系しなの」、彼氏は「400系つばさくん」。
JR東海の特急で2年間、車内販売員を経験し、
夜行快速列車「ムーンライト」に4連泊するなど、
自他共に認める鉄道好きアイドル“鉄ドル”として現在各方面で活躍中。

木村裕子オフィシャルホームページ 『ゆゆ385』
http://yuyu385.com/
木村裕子
 
 
Copyright(c) Val Laboratory Corporation.